親の借金の返済義務について

よく時代劇で親の借金のために娘が売りに出されて、遊郭で働かされるという場面があります。
娘にとってはハタ迷惑もいいところですが、仕方なくけなげに生きている姿に感動を覚える方も多いでしょう。
しかし、このような場面はあくまで時代劇の昔の話、現在ではこのようなことはありません。

債務者が返済できない状況になり、回収困難だと考えると、その矛先を親戚、とくに子供に向けてくる貸金業者もなかには存在します。
しかし、現在の法律では借金をしたのは、あくまで貸金業者と親ですので、子供には関係ないと判断されます。
親が借金を返すことができないといっても、子供に返済義務はありません。

ただし、子供も同意してその借金の連帯保証人となっていた場合には返済義務が生じます。
親の資力その他の状況により返済不能となると、連帯保証人である子供が代わって返済を履行しなくてはいけません。
しかし、あくまで子供自身が同意していることが前提ですので、親が勝手に連帯保証人にしていた場合になどには返済を拒否することができます。

また親が死去して相続が発生した場合には、子供も返済しなくてはいけなくなることもあります。
不動産や預金などのプラスの財産だけでなく、借金といったマイナスの財産も相続対象となるのです。
この場合、借金の返済を拒否したいのであれば「相続放棄」を行う必要があります。
相続手続きには専門的な知識も必要となりますので、債務整理費用についても弁護士などに相談するようにしましょう。